高橋農園

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ミニトマトに使っている肥料と農薬について

ミニトマトに使っている肥料と農薬についてまとめています。

肥料

ミニトマトに使われている肥料は液肥と呼ばれるもので、肥料を水に溶かしたものです。高橋農園では、単肥調合を行っています。ここでは、使用している肥料の種類を紹介します。

 

主要肥料

肥料名 化学記号 質量(Kg) 100リットル時の分量(g) 2000リットル時の分量(g)
硫酸マグネシウム MgSO4 25 3000 ---
硫酸カリ K2SO4 25 3000 ---
硝酸石灰 5Ca(NO3)2 25 8000 ---
硝酸カリ KNO3 25 1500 ---
第一燐酸カリ KH2PO4 25 1400 ---

 

微量要素肥料

肥料名 化学記号 質量(Kg) 100リットル時の分量(g) 2000リットル時の分量(g)
キレート鉄 DTPA-Fe 30 400 ---
ボラックス Na2B4O7 5 80 ---
硫酸マンガン MnSO4・H2O 5 30 600
硫酸銅 CuSO4・5H2O 0.6 10 200
硫酸亜鉛 ZnSO4 5 10 200
モリブデン酸ソーダ Na2MoO4・2H2O 0.6 3 60
硝酸 HNO3 20 20 400

 

 

農薬

農薬とは農薬取締法第1条の2に、次のように定義されています。

  1. この法律において「農薬」とは,農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌,線虫,だに,昆虫,ねずみその他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤,殺虫剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤,発芽抑制剤その他の薬剤をいう。
  2. 前項の防除のために利用される天敵は,この法律の適用については,これを農薬とみなす.

農薬の分類

農薬に使用される対象は,用途によって次のように分類されます。

殺虫剤 農作物を加害する害虫を防除する薬剤
殺菌剤 農作物を加害する病気を防除する薬剤
殺虫・殺菌剤 農作物の害虫,病気を同時に防除する薬剤
除草剤 雑草を防除する薬剤
殺そ剤 農作物を加害するノネズミなどを防除する薬剤
植物成長調整剤 農作物の生育を促進したり,抑制する薬剤
誘引剤 主として害虫をにおいなどで誘き寄せる薬剤
展着剤 ほかの農薬と混合して用い,その農薬の付着性を高める薬剤
天敵 農作物を加害する害虫の天敵
微生物剤 微生物を用いて農作物を加害する害虫・病気等を防除する剤

 

農薬使用基準

  • その農薬に適用がない作物へは使用しないこと
  • 定められた使用量又は濃度を超えて使用しないこと
  • 定められた使用時期を守ること
  • 定められた総使用回数以内で使用すること

農薬に貼付されているラベルには、こんなことが書かれています。

農薬を使用する際は,農薬使用基準を必ず守ってください。農薬使用基準は,農薬に貼ってあるラベルに記載されています。

作物名 適用病害虫名 希釈倍数 使用時期(収穫前) 総使用回数 使用方法
りんご モニリア病 1000〜2000倍 45日前まで 3回 散布
腐らん病 1500〜3000倍
黒星病 2000〜3000倍 14日前まで 3回 散布
うどんこ病

 

作物名 登録のある作物が記載されています。記載されていない作物には使用できません。
適用病害虫名 登録のある病害虫が記載されています。
希釈倍数 記載された希釈倍数の範囲内で使用してください。記載されている希釈倍数より低い倍数(濃い濃度)では使用できません。
使用時期 薬剤散布時期や収穫前何日まで散布してよいか書いてあります。「前日まで」とある場合は,「収穫の24時間前まで」となります。
総使用回数 栽培期間中に,同じ有効成分が含まれる農薬を使用できる回数です。商品名が異なっても同じ有効成分を含むものがあるので注意が必要です。
使用方法 「散布」や「土壌混和」といった,農薬の使用方法が記載されています。同じ農薬でも,濃度や対象作物で使用方法が異なる場合があります。 

 

高橋農園の防除指針

高橋農園で実際に使っている防除指針を紹介します。

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